前回、愛宕山の展望台に到着したところでしたね。
愛宕山は旧名を「笠沙山」というそうで、標高は251m。
天照大神(アマテラスオオミカミ)の孫の瓊々杵命(ニニギノミコト)が天上界から高千穂に降りてきて、この地で美しいコノハナサクヤ姫と出逢い恋に落ち、のちに結ばれたという、日本初の出逢いが誕生した場所だそうで、あちこちに「出逢いの聖地」と染め抜かれた幟旗が立ててありました。

カップルの皆さんが訪れる場所なんですねぇ。

展望台にこんな立派な展望所ができていまして、私はそこにも上りました。

そこは360度の大パノラマ! …の一部。( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
景色も堪能したし、そろそろ愛宕神社を目指しますか~と、階段を降りようと母の腕を持ったのですが、私をスルリと振り切ると階段の脇へと進みます。
ワタシは目を凝らしても見つけられなかったんですが、母は蕨に向かって一直線。

あっという間に片手にしっかり握られた蕨の皆さんが捕獲さ…いや採取されていました。
「明日の味噌汁の具ができたで」とご満悦。
ワタシは怖いので母の腕を持って、一緒に階段を下りてましたが、本人は手すりを持たずに蕨を握って階段をスタスタと降りていったのでした。(^^;)
気を取り直して、ワタシは再びナビに愛宕神社の場所を入れて出発しました。
しばらく道なりに下っていると、左手に何やら鳥居があるじゃないですか!
車から降りて鳥居を見ると「御手洗水(みたらいすい)神社」と書いてありました。
ネットで見たことがあります。
徳川家康のひ孫で、延岡藩主・有馬直純夫人である日向御前が、手を洗って清めた場所なんだそうです。
鳥居の向こうには階段がずらりと見えました。

一瞬躊躇はしましたが、ここで車を停めたのも何かの縁と思い、参拝することにしました。
一応、母にも「どうする?」と聞きましたが、「私は待っとく」という言葉に心底ホッとしました。(^^;)
じゃ、ちょっくら行って来るわ~と、ワタシの足取りは軽く、階段を一気に駆け上がりました。
しかし行けども行けども景色がちっとも変わりません。
予想では、とっくにお参りまで済ませているはずでしたが、ひたすら続く階段を見て、「これは…( ̄ェ ̄;)」若干不安になっていましたが、心の中で、おそらくこの先の人生で、二度とこの神社に行こうとは思わないだろう、だったら、諦めずにお参りするべきじゃ? …ここまで来て神様に尻を向けて帰る訳にはいくまい…と思ってしまい、さらに上へ上へと歩を進めるのでした。
しばらく行くと、分かれ道がありました。
案内板には、真っすぐ行けば「頂上」、右に進めば「入口」と書かれていました。
ワタシは迷わず右へ進みました。
きっともう「上に登りたくない」との邪念がそう選択させたのだと思います。
「入口」はつまり、神社の入口なんだと思ったのです。
それまで登って来た階段より少し急こう配の階段が下に向かって続いていました。
もう到着と思い込んでいるワタシは、勢いよく降りて行きます。
行けども行けども、それらしい場所に着くことなく階段を下っているうちに、「この階段をまた登って帰らなきゃいけないんだな…」と思い至り、またもう辞めようかなと思ったのですが、「ここまで来て神様に尻を向けて帰るわけにはいかない」と思い直したのと同時に、「神様は下じゃなくて上だよな」とも気づいてしまいました。(A ̄_ ̄;)
ワタシは今降りて来た急こう配の階段を分かれ道まで引き返したのでした。
今度は「頂上」に向かって歩き始めます。
この時点でワタシの息は絶え絶え、最初の勢いはすっかり無くなっていました。…無駄な行程がありましたからね。(A ̄_ ̄;)
ちなみに、その日は父の祥月命日でお寺にお参りに行ったので、法事ほどの正装ではありませんが、そこそこシックな装いをしておりました。
外反母趾が痛いので、靴は履きなれたローファーでしたが、ロングスカートなんて履いちゃって、到底こんな山中で見かける装いではないわけです。
そんな姿の妙齢のおばちゃんが、スカートの裾をからげて必死の形相で山道を登っている姿は、客観的に見ると、3歳児が悪夢でうなされるレベルの怖さだったと思います。(^^ゞ
しかしもう引くに引けない状況のワタクシ、ただもう神様に尻を向けて帰るわけにはいかないの一念で、どこまでも続く階段を登り続けておりました。
やがて前方から第一村人…ならぬ、第一下山者に逢いました。
妙齢のおばちゃんは、見ず知らずの人にも怯まず話しかけられるのが良いところ。(笑)
「こんにちは…もう着きますかねぇ?」
第一下山者(おじさん)「こんにちは。はぁ…そうですねぇ…」
すっごく読み取りづらい表情を浮かべて、おじさんは通り過ぎて行きました。
…まだ…なのか。( ̄ェ ̄;)
語尾の「…」の一瞬で状況を理解できるのも、妙齢のおばちゃんの良いところ。
お気づきかもしれませんが、ワタクシまだ三社参りの一社目の「愛宕神社」にも到着しておりません。
それなのに、寄り道しただけの「御手洗水神社」にすら辿り着いていないのです。
…③につづきます。f(* ̄∇ ̄*)ポリポリ
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