「屋上ミサイル」 山下貴光 (宝島社)

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第七回「このミステリーがすごい!」大賞作品です。
大統領がテロ組織に拉致監禁されるという大事件がアメリカで発生していたころ、日本の高校二年生、辻尾アカネにとって最重要な問題は美術の課題だった。
スケッチ場所に選んだのは学校の屋上。
そこで知り合った不良少年・国重嘉人、願掛けのために言葉を封印した沢木淳之介、幼いころ双子の弟を死なせた負い目から自殺願望のある平原啓太と知り合い、四人は
”屋上部”を結成することになる。
屋上の平和を守るため、陸上部のエース・宮瀬春美のストーカーを捕まえようとしたり、トンネルの中で通行人を襲う罰神様の正体を暴いたり…そういう中で知り合ってしまった殺し屋や刑事。
国重が拾った死体らしき写真。
沢木が拾った拳銃。
一見バラバラな、それらは一つに繋がっていく。
そのうち東京に向けてミサイルが発射されるというニュースが流れる。
我先にと東京を去る人々。
機能がマヒしていくあらゆる機関。
明日、地球が滅亡すると言われたら?
一度はそんな質問について考えたことがあると思う。
明日どうせなくなるなら…と自棄になり暴徒と化す人もいるだろう。
しかし屋上部の彼らは、そんな局面にあっても、まず目の前の問題を片付けようと懸命になる。
物語は実にテンポよく小気味良く読み進むことができた。
でも私は偶然が揃い過ぎる物語は好きではない。
ドラマティックな偶然は、そう何度も起こるものではないし、起こり過ぎると逆に不自然でしらけてしまう。
少し広げすぎたかな…という感想を持った。
今回読んだ本はこちら 「屋上ミサイル」
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(2011.4.8)

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